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『 年金の資産運用に関するコンサルタント契約を結んでいた会社に便宜を図った見返りに現金数十万円を受け取ったとして、福井県警捜査2課は4日、収賄の疑いで、福井県建設業厚生年金基金の元常務理事源工京一容疑者(70)=福井市河水町=を逮捕した。』収賄容疑で、逮捕されたかたの肩書は
- 福井県建設業 厚生年金基金の常務理事(当時)
『 また、贈賄の疑いで投資コンサルタント会社「エー・エム・シー」代表取締役田口英樹容疑者(64)=東京都杉並区=を逮捕した。』投資コンサルタント会社なのですね。
この投資コンサルタント会社と厚生年金基金が、資産運用会社の分析などのコンサル契約を結んでいたわけですね。
『 源工容疑者の逮捕容疑は同年金基金に在職中の2012年5月、資産運用会社の分析などに関するコンサルタント契約を結んでいたエー社に便宜を図った謝礼と知りながら田口容疑者から現金数十万円を受け取った疑い。(共同)』投資コンサルタント会社を選定する際に、厚生年金基金の常務理事が何らかの便宜を図り、報酬を受け取っていたという疑いなのですね。
さらなるはNHKの報道より。
『基金は、平成15年から、この会社と資産運用の助言を受ける契約を1年更新で結んでいますが、警察によりますと、源工元常務は選定に関して、職務権限があったということです。常務理事という立場は、コンサル会社の選定に関して職務権限があったと。その職務権限を利用して、特定の企業から報酬を手にして、特定の企業を選定したという疑いなのですね。
基金は、加入する中小企業の積立金などを運用する団体で、役員や職員は公務員とみなされます。』
厚生年金基金の役員や職員は公務員。その公務員が特定の企業に便宜を図り報酬を貰えば、収賄となるのですね。
優れたコンサル会社でなかった場合、福井県建設業厚生年金基金の運用が失敗する可能性もあるわけで。
厚生年金基金の運営コンサルタントの選定は、基金の運用に関わる重要な行為です。